Mico(旧Micoworks)とは?
転職前に知りたい事業内容・働き方・向いている人【2026年版】
株式会社Micoは、LINEを中心とした顧客接点のマーケティングを、AIを組み込んだ自社プロダクトで支える大阪発のスタートアップです。2025年6月にMicoworks株式会社から社名を変え、主力プロダクトの名称もMicoCloudからMico Engage AIへ改めました。受託で支援するコンサルティングファームとは異なり、自社で企画・開発したSaaSを企業に提供する事業会社です。本記事では、事業内容と働き方、育成の仕組みを公開情報から整理します。
会社概要
| 社名 | 株式会社Mico(英文: Mico Inc.) |
|---|---|
| 旧社名 | Micoworks株式会社(2025年6月2日に現社名へ変更) |
| 設立 | 2017年10月30日(設立時の社名はdigmee株式会社) |
| 代表者 | 代表取締役CEO 山田修 |
| 本社 | 大阪府大阪市北区大深町6番38号 グラングリーン大阪 北館 JAM BASE 5階 |
| 拠点 | 大阪本社、東京オフィス、インド(ベンガルール)、フィリピン(マニラ) |
| 資本金 | 1億円 |
| 累計資金調達額 | 63億円 |
| 従業員数 | 約280名(2026年4月1日時点・海外子会社を含む) |
| 主要株主 | Vertex Growth、ジャフコグループ、ALL STAR SAAS FUND、Eight Roads Ventures Japan |
| 事業内容 | LINEを活用したマーケティングツール、ビジネスチャット、デジタル会員証、AIコールの企画・開発・販売 |
株式会社Micoの歩みは、2017年10月にdigmee株式会社として設立したところから始まります。2019年7月にMicoworks株式会社へ、2025年6月に現在の社名へと商号を改めてきました。社名が変わっても法人は同じであり、旧社名時代の資金調達や受賞もこの会社の実績です。
その創業期に手がけていたのは、新卒採用サービスのdigmeeをはじめとするHRテックの事業です。2019年2月には、現在のMico Engage AIの前身となるAURA事業を始めました。その後、digmeeを2020年9月に株式会社アスナロへ譲渡し、2021年8月にはAURA事業をMicoCloudとして刷新しています。同じ月にHR PRIME事業も譲渡し、LINEマーケティングの領域に事業を絞りました。
同社は、フィリピンとインドにも子会社を置いています。フィリピンの子会社は2023年10月の設立で、当初の社名はMicoworks Philippines, Inc.でした。2025年11月に、現在のMico Technology Development Philippines, Inc.へ社名を改めています。インドでは2025年9月に、AIの研究開発を担うMICO RESEARCH AND DEVELOPMENT INDIA PRIVATE LIMITEDを設立しました。表に示した約280名の従業員数には、これら海外子会社の人員も含まれます。
これらの拠点と事業を率いる経営陣には、コンサルティングファームやテック企業で経験を積んだ人材が加わっています。取締役COOの八重樫健は、アクセンチュアで経営戦略の立案やM&Aに携わった後、Supershipホールディングスの立ち上げを担いました。経営チームには、海外のテック企業で対話型AIや開発組織を率いてきたVPも名を連ねます。社外取締役には、ベンチャーキャピタルのパートナーや、マネーフォワードでCFOを務めた人物が就いています。
事業内容と特徴
Micoの事業は、BtoC企業と顧客とのやり取りをAIで事業成果につなげるSaaSの企画・開発・販売です。複数のプロダクトをAgentic CX Platformとしてまとめ、LINEやSMS、電話といったチャネルをまたいで顧客接点を支えます。
その中心にあるのが、LINEマーケティングツールのMico Engage AIです。旧社名時代のMicoCloudを2025年6月に改称したもので、LINE公式アカウントの友だち獲得から顧客データの可視化、セグメント配信までを担います。反応の高い顧客層をAIが見つけ出す機能や、配信シナリオをAIが自動で組み立てる機能も備えています。
一方、電話の領域を受け持つのがAIコールのMico Voice AIです。架電と受電の両方を自動で進め、人の対応が必要な場面では担当者へ引き継ぎます。
さらに、LINEヤフーとの協業で提供しているのが、ビジネスチャットのBizCloです。営業やサポートの担当者がLINE公式アカウントを通じて顧客と1対1でやり取りでき、組織としての権限管理も行えます。導入先は、保険をはじめとする金融業界が中心です。
このほか、店舗向けのデジタル会員証をLINEミニアプリで提供するミコミーや、SMS・RCSの配信サービスもそろえています。
こうしたプロダクトを導入しているブランドは、2026年5月時点で5,500を超えました。対象とする業種は、人材や不動産・住宅、金融・保険、EC・小売など多岐にわたります。主力のMico Engage AIは、2024年度上半期のサービス継続率が99%です。
成長性・外部評価
Micoの成長を支えてきたのは、ベンチャーキャピタルからの資金調達です。旧社名のMicoworks時代に、2022年2月のシリーズAで約12億円、同年9月のエクステンションで約6億円を調達しました。2023年12月にはVertex Growthをリード投資家とするシリーズBで約35億円を集め、累計の調達額は63億円に達しています。
この資金の使い道には、生成AIやMLのプロダクト実装、MicoCloudのマルチチャネル化、アジアを中心としたグローバル展開が含まれていました。実際に、2025年6月にはインドのベンガルールにAIの研究開発拠点を設け、同年9月にこの拠点を法人化しました。
また、会社とプロダクトの両面で表彰や認定を受けてきました。2024年には、みずほ銀行が主催するMizuho Innovation Award 2024.1Qを、Micoworksの社名で受賞しています。2025年にはMico Engage AIが、BOXIL SaaS AWARDのSummerとAutumnでLINEマーケティングツール部門のGood Serviceに選ばれました。
これに加えて、LINEヤフーのパートナープログラムでは、2026年5月に技術パートナーのコミュニケーション部門でPremierに認定されました。評価の対象は、Mico Engage AIとBizCloです。Micoworks時代の2025年5月には、同じ認定を3年連続で受けていました。
働き方・カルチャー
Micoの働き方は、リモートと出社を組み合わせたハイブリッド勤務です。出社の目安は職種によって異なり、ビジネス職は週2日の出社が基本で、開発職は週1日の出社を推奨しています。制度の面では、フレックスタイム制を採り、一定以上のグレードには裁量労働制を適用します。
加えて、仕事と生活の両立を支える制度として、ライフヘルス支援休暇と出産・育児支援制度があります。事業部ごとの懇親会には、会社から費用の補助が出ます。
こうしたリモートを取り入れた働き方のなかで、社員が直接顔を合わせる場として開くのが、半期に一度のAll Handsです。日本とフィリピン、インドの各拠点で開催し、活躍した個人とチームを表彰するMico Awardもこの場で発表します。事業部を越えて食事を囲むShuffle Mico Dinnerや、社員の誰もが参加できる毎月のCEO Dinnerも、交流の機会です。フットサルやゴルフ、猫部といった部活動も、業務の外でのつながりを生んでいます。
同社の組織は多国籍で、在籍するメンバーの国籍は20か国にのぼります。開発を担うのは、日本やフィリピン、台湾、インドにいるメンバーです。エンジニアはOSやエディタを自分で選べ、開発チームはプロダクトの企画段階から議論に加わります。
キャリアパス・育成
Micoの評価は、OKRを軸にした半期ごとのサイクルで回ります。社員の成果と貢献をこのサイクルで評価し、日々の業務でもフィードバックを重ねます。
その評価で重視されるのは、年次よりも実績です。成長意欲と実績のある人には、早い段階から裁量の大きい役割を任せます。
実際に、カスタマーエグゼクティブ職では、シニア・カスタマーエグゼクティブからチームリーダー、マネージャーへと役割が広がります。その先に続くのが、インダストリーヘッドとして組織のマネジメントを担う役割です。段階ごとの役割が示されているため、入社後にどこまで役割を広げられるかを見通しやすいといえます。
こうした役割の広がりを支えるのが、研修と学びへの補助です。リーダーシップと組織運営のスキルを高める体系的な研修があり、書籍やセミナーの費用を補助する制度も利用できます。
向いている人
LINEをはじめとする顧客接点を、AIで事業の成果につなげたい人に向いています。Micoはマーケティングツールに加えて、AIコールやビジネスチャットまでを手がけ、5,500を超えるブランドに届けています。
また、多国籍のチームで働きたい人にも合います。メンバーの国籍は20か国にのぼり、開発を担うのも日本とアジア各地のメンバーです。国や言語の違いを越えて仕事を進めてきた経験は、この環境でそのまま生きるといえます。
さらに、年次ではなく実績で役割を広げたい人にも向いています。OKRに基づく半期ごとの評価のもと、成果を出した人には早い段階で裁量の大きい役割が任されます。
加えて、コンサルティングや広告の仕事で顧客の課題に向き合ってきた人にも合います。メンバーの出身業界は、大手広告代理店や総合商社、コンサルティングファームなどさまざまです。事業会社の立場で、自社のプロダクトを通じて顧客の成果に責任を持てる点が、受託の支援との違いといえます。
よくある質問
Micoはどんな会社ですか?
LINEを中心とした顧客接点のマーケティングを、AIを組み込んだ自社プロダクトで支える大阪発のスタートアップです。2025年6月にMicoworks株式会社から社名を変え、主力プロダクトの名称もMicoCloudからMico Engage AIへ改めました。自社で企画・開発したSaaSを企業に提供する事業会社です。
Micoの働き方の特徴は?
リモートと出社を組み合わせたハイブリッド勤務で、ビジネス職は週2日の出社が基本、開発職は週1日の出社を推奨しています。制度の面ではフレックスタイム制を採り、一定以上のグレードには裁量労働制を適用します。在籍するメンバーの国籍が20か国にのぼる、多国籍の組織です。
Micoはどんな人に向いていますか?
LINEをはじめとする顧客接点を、AIで事業の成果につなげたい人、多国籍のチームで働きたい人、年次ではなく実績で役割を広げたい人に向いています。コンサルティングや広告の仕事で顧客の課題に向き合ってきた人にも合います。
まとめ
株式会社Micoは、LINEを中心とした顧客接点のマーケティングをAIで支える、大阪発のスタートアップです。2025年6月にMicoworksから社名を変え、Mico Engage AIやMico Voice AI、BizCloを5,500を超えるブランドに届けています。働き方はリモートと出社のハイブリッドで、評価の軸は年次よりも実績です。ステラキャリアズでは、各社の選考傾向を踏まえたご相談を承っています。
※本記事は2026年8月時点で作成しています。制度・人員規模・案件構成などは変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
参照: mico-inc.com ほか
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