ジーニーとは?
転職前に知りたい事業内容・働き方・選考の流れ【2026年版】
株式会社ジーニーは、広告プラットフォームとマーケティングSaaSを自社で開発し、企業のマーケティング活動を支える事業会社です。2010年4月の設立で、現在は東京証券取引所グロース市場に上場しています。事業は広告プラットフォーム、マーケティングSaaS、デジタルPRの3領域で、このうちデジタルPRを担うのは連結子会社のソーシャルワイヤーです。本記事では、事業内容と成長の状況、働き方、中途選考の流れを公開情報から整理します。
会社概要
| 社名 | 株式会社ジーニー(英文: Geniee, Inc.) |
|---|---|
| 設立 | 2010年4月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 工藤智昭 |
| 本社 | 東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー6階 |
| 上場市場 | 東京証券取引所グロース市場(証券コード6562) |
| 決算期 | 3月 |
| 資本金 | 1億円(2026年3月末時点) |
| 従業員数 | 連結 約820名/単体 約460名(2026年3月末時点) |
| 事業セグメント | 広告プラットフォーム事業/マーケティングSaaS事業/デジタルPR事業 |
上場している主体は、株式会社ジーニー本体です。2017年12月に東証マザーズへ上場し、2022年4月の市場区分の見直しでグロース市場へ移りました。代表の工藤智昭は、リクルートで新規事業開発に携わったのち、2010年にジーニーを設立しています。
このグループは、2026年3月末時点でジーニーを含む8か国・計14社で構成されます。表に挙げた連結の約820名には国内外の子会社の人員が含まれ、本体だけの人員は約460名です。なかでもデジタルPR事業を担うソーシャルワイヤーは、ジーニーが議決権の49%を持つ連結子会社で、同社自身も東証グロース市場に上場しています。
一方、生成AIの事業を手がけるJAPAN AIは、2023年4月にジーニーの子会社として設立され、外部からの資金調達を機に2024年7月に持分法適用関連会社へ移りました。そのため、本記事で挙げる連結の売上収益にJAPAN AIの売上は含まれません。
事業内容と特徴
ジーニーの事業は、広告プラットフォーム事業、マーケティングSaaS事業、デジタルPR事業のセグメントに分かれます。各プロダクトは企画から開発、運用、サポートまでを社内で担い、顧客の要望や技術の変化にすぐ応えられる体制をとっています。
このうち創業期からの柱が、広告プラットフォーム事業です。Webメディアの広告収益を最大化するGENIEE SSPと、広告主向けのGENIEE DSPを自社で開発しています。広告配信の基盤では1秒間に数十万件の入札を処理し、GENIEE SSPで広告が表示されるまでの時間は平均0.1秒以下です。自社ブランドでの提供に加え、国内外の企業へのOEM提供も行います。
この広告プラットフォームは、2012年から海外へも広がりました。広告プラットフォーム事業の海外子会社はシンガポールやベトナム、インドネシアなどアジアを中心に置き、2023年2月には米国のZelto(現Geniee US)を完全子会社化しています。2024年9月には国内と海外のSSP事業の組織を統合し、グローバルで一体の運営に切り替えました。
これに続くのが、2016年からプロダクトの提供を始めたマーケティングSaaS事業です。営業管理・顧客管理のGENIEE SFA/CRMや、チャット接客のGENIEE CHATなどを、GENIEE Marketing Cloudとしてそろえています。売上の約8割は月額の利用料で、契約が続くほど収益が積み上がります。
このプロダクト群は、M&Aで加わった事業を取り込みながら広がりました。GENIEE CHATには、2018年に買収して翌年に吸収合併したチャモのプロダクトなどが統合されています。広告効果測定のGENIEE ANALYTICSにも、子会社のCATSが持つプロダクトを統合しました。
また、大企業向けの導入では、要件定義から保守までを自社で一貫して受け持ちます。導入時の操作講習から導入後の活用の提案まで社内の体制で支え、プロダクトが顧客の現場に定着するところまで伴走します。
残るデジタルPR事業は、2024年7月に連結子会社となったソーシャルワイヤーが担う事業です。プレスリリース配信代行の@Pressや、SNSのインフルエンサーによる商品PRのFind Model、取引先の不祥事情報などを調べるRISK EYESを提供しています。2025年9月にはソーシャルワイヤーがiHackを、2026年6月にはSEIRYOを子会社化し、インフルエンサーPRとSNS広告の領域を厚くしました。
さらに、グループ会社のJAPAN AIとは、開発と販売の両面で連携しています。マーケティングSaaS事業はJAPAN AIと組んでAI機能を順次加え、商談の議事録をAIが要約してGENIEE SFA/CRMへ記録する連携も生まれました。JAPAN AIの顧客へジーニーのプロダクトを提案するクロスセルも進んでいます。
成長性・外部評価
ジーニーの連結業績は、売上収益の伸びが続いています。2026年3月期の連結売上収益は133億7,600万円で、前期比18.2%増となりました。売上総利益も97億7,600万円と、11.0%増えています。
この連結売上収益は、3つのセグメントで構成されます。売上規模が最も大きいのは広告プラットフォーム事業で、54億5,500万円でした。伸び率ではデジタルPR事業が目立ち、35億1,300万円と63.4%増えました。この数字は連結子会社のソーシャルワイヤーの事業で、既存のインフルエンサーPRとリスクチェックの伸びに、iHackの連結による上積みが加わっています。
また、マーケティングSaaS事業の売上収益は44億5,900万円で、18.3%増でした。継続課金の規模を示すARRは2026年3月期末に43億2,900万円となり、前年同期から24.7%伸びています。
さらに、2027年3月期第1四半期の連結売上収益も34億9,900万円となり、前年同期比14.3%増えました。広告プラットフォーム事業が8.9%増、デジタルPR事業が37.0%増と、それぞれ前年同期を上回っています。
実際に、プロダクトへの評価も外部の賞に表れています。GENIEE SFA/CRMは、IT製品レビューサイトITreviewのGrid Award 2026 SpringのSFA部門で、最高位のLeaderに選ばれました。Leaderの受賞は3年連続です。
加えて、2026年6月には、東証プライム市場に上場するディップと資本業務提携を結びました。発行済株式総数の5.00%にあたる自己株式をディップへ割り当て、両社でサービスの共同開発と事業連携を進めます。
働き方・カルチャー
ジーニーの働き方は、出社が基本です。エンジニア職の多くは週2日の在宅勤務ができ、ビジネス職も体調不良や家族のケアが必要なときは、上長と相談して在宅に切り替えられます。一部の職種や等級では、裁量労働制で働くこともできます。
また、子育てとの両立を支える働くパパママ応援制度があり、配偶者の出産前後や子どもの看病の際には在宅勤務が認められます。通院などの事情があるときに、勤務時間帯を変えられる制度も用意しています。
こうした働き方の土台にあるのが、全従業員の行動指針に置くValueです。当事者意識を表すOwnershipや、やり抜く力のGrit、AIを前提に業務を進めるAI-Standardなどが並びます。Valueは評価制度にも反映され、事業が増えても共通の価値観で動けるようにしています。
さらに、社員どうしの称賛を形にする仕組みがジニドル制度です。感謝や称賛の気持ちを、少額のピアボーナスとともに送り合います。半期ごとの表彰や部活動の費用補助、シャッフルランチ・ディナーの手当も社員どうしの交流を後押ししています。
加えて、グループの従業員を対象としたインセンティブとして、株式を給付する株式付与ESOP信託を導入しています。社内の営業管理には自社のGENIEE SFA/CRMを全社で使い、データに基づいて案件の進み具合を管理しています。
キャリアパス・育成
ジーニーの育成の軸は、半期ごとの評価サイクルです。キャリアコースと等級、職種ごとに求める要件をパフォーマンスマップで明確にし、目標設定から評価、フィードバックまでを半年単位で回します。評価者どうしで結果をすり合わせるキャリブレーションも取り入れ、評価の偏りを正しています。
この評価と並ぶのが、入社後の研修です。中途入社者はPurposeや事業、プロダクト、戦略を体系的に学ぶ研修を受け、入社から半年間は人事が継続してフォローします。若手向けには外部講師によるキャリア研修、管理職向けには役割を明確にするマネジメント研修があります。
さらに、キャリアを社内で動かすための制度もあります。ジョブチェンジ制度では職種や部署の異動を自分から申し出ることができ、ジーニードラフトでは部長以上が部署外から募るメンバーの公募に応募できます。海外拠点での勤務を志望できるグローバルチャレンジ制度と、エンジニアの海外リモートワークを支える旅するエンジニア制度は、海外に関わる入口です。
また、経営人材の育成で生きているのがM&Aの経験です。買収した事業の運営に社員が入り、実地で経営を学ぶ機会があります。事業部間の異動も柔軟で、年次や経歴にかかわらず、実績と姿勢に応じてより大きな役割に挑戦できます。
中途選考の傾向
ジーニーの中途選考は、書類選考 → 面接2〜3回 → 内定という流れです。人物面では、自ら先頭に立つ姿勢と、仲間や組織の成長に責任を持つ誠実さが重視されます。
向いている人
自社のプロダクトを、企画から開発、運用まで手元で育てたい人に向いています。ジーニーは各プロダクトを社内で開発し、プロダクトごとにプロダクトマネージャーを置いています。顧客の要望を、そのままプロダクトの改善につなげられるのが強みです。
また、ひとつの会社のなかで事業をまたいで経験を広げたい人にも合います。広告プラットフォームとマーケティングSaaSという性格の違う事業があり、ジョブチェンジ制度やジーニードラフトで職種や部署を移る道も開かれています。
さらに、海外や事業経営に関わりたい人にも向いています。広告プラットフォームはアジアを中心に海外子会社を持ち、グローバルチャレンジ制度で海外拠点での勤務を志望できます。M&Aで加わった事業の運営に入り、経営を実地で学ぶ機会があることも特徴です。
よくある質問
ジーニーはどんな会社ですか?
広告プラットフォームとマーケティングSaaSを自社で開発し、企業のマーケティング活動を支える事業会社です。2010年4月に設立され、現在は東京証券取引所グロース市場に上場しています。
ジーニーの働き方の特徴は?
出社が基本で、エンジニア職の多くは週2日の在宅勤務ができ、一部の職種や等級では裁量労働制で働くこともできます。社員どうしが感謝や称賛の気持ちを少額のピアボーナスとともに送り合う、ジニドル制度もあります。
ジーニーの中途選考はどんな流れですか?
書類選考 → 面接2〜3回 → 内定という流れです。人物面では、自ら先頭に立つ姿勢と、仲間や組織の成長に責任を持つ誠実さが重視されます。
まとめ
株式会社ジーニーは、広告プラットフォームとマーケティングSaaSを自社で開発する、東京証券取引所グロース市場の上場企業です。連結子会社のソーシャルワイヤーが担うデジタルPR事業を含め、2026年3月期の連結売上収益は133億7,600万円、前期比18.2%増となりました。中途選考は書類選考と2〜3回の面接で進み、入社後はジョブチェンジ制度やジーニードラフトで社内のキャリアを動かせます。ステラキャリアズでは、各社の選考傾向を踏まえたご相談を承っています。
※本記事は2026年8月時点で作成しています。制度・人員規模・案件構成などは変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
参照: geniee.co.jp ほか
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