クオンツ・コンサルティングとは?
転職前に知りたい事業内容・働き方・選考の流れ【2026年版】
株式会社クオンツ・コンサルティングは、2023年10月に設立された総合コンサルティングファームです。親会社は、東証プライム市場に上場するクオンツ総研ホールディングス(証券コード9552)です。戦略からIT・DX、知財・法務までを4つのサービス領域でカバーします。コンサルタント数は2026年9月期第3四半期時点で約270名に達し、前年同期の約120名から1年で2倍を超えました。本記事では、事業内容・成長性・働き方・選考の傾向を整理します。
会社概要
| 社名 | 株式会社クオンツ・コンサルティング |
|---|---|
| 設立 | 2023年10月17日 |
| 代表者 | 佐上峻作 |
| 本社 | 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー11階 |
| 事業内容 | 総合コンサルティング事業 |
| グループ | クオンツ総研ホールディングス(東証プライム市場・証券コード9552)の子会社 |
グループの名称には注意が必要です。持株会社は2026年1月1日に、M&A総研ホールディングスからクオンツ総研ホールディングスへ商号を変更しました。一方、M&A仲介の実務を担う子会社は株式会社M&A総合研究所のままで、社名は変わっていません。クオンツ・コンサルティングはこの持株会社の傘下にあり、M&A仲介とは別のコンサルティング会社です。
事業内容と特徴
クオンツ・コンサルティングのサービスは、デジタル、ITガバナンス、戦略とM&A、知財と法務の4領域にまたがります。Digital & Businessが担うのは、DX戦略やシステム企画、AI導入支援です。IT Governanceはサイバーセキュリティとリスク管理を扱います。Strategy & M&Aが手がけるのは、経営戦略とM&A支援、事業再生支援です。ここでいうM&A支援はM&A戦略の立案からPMIまでのコンサルティングで、グループ会社が担うM&A仲介とは役割が異なります。IP, Legal & Risk Governanceの担当は、知財戦略や法務機能の強化と、顧客企業のグループガバナンス構築・強化の支援です。
これらの支援を支えているのが、グループのM&A仲介事業で蓄積された業界データです。組織はストラテジー部隊とテクノロジー部隊に分かれ、前者がピュア戦略とFAS領域を、後者がITコンサルティングを担います。案件数の比率は、テクノロジー領域が8〜9割、ピュア戦略が1〜2割です。そのテクノロジー領域の案件のうち、40〜50%が戦略・DX戦略のフェーズにあたります。
こうした構成のもとで、案件の中心は上流のフェーズです。大規模なシステム刷新や、PMOへ大量に人員を投入する型の案件とは組み立てが異なります。総量ではIT寄りでありながら、その内側で上流の比率が高いといえます。
こうした案件を横断で経験できるようにしているのが、独自のプール制です。アソシエイトとコンサルタントが所属するのは、全員が同じプールです。プロジェクトごとに業界と支援領域を横断でき、経験の幅を広げられます。シニアコンサルタントになると、戦略プールかテクノロジープールを選べます。選択の前に受けるのが社内認定研修です。戦略プールには認定試験もあり、合格者から優先的に戦略案件へアサインされます。
この上流志向は、支援の範囲の線引きにも表れます。クライアント向けの主戦場になるのは、経営者に対する上流の提案です。名乗るのはITコンサルティングファームではなく、総合コンサルティングファームです。AI・ITは、課題を解くためのソリューションの一つとして扱います。一方、グループはホールディングス内にAIエンジニアを抱えています。システム開発を100%内製化し、業務システムのQuants DXもフルスクラッチで開発しました。
この案件構成を可能にしているのが、代表のトップリレーションです。東証プライム上場企業や経団連加盟企業の経営層と直接対話でき、上流から案件を取りにいけます。もう一つの柱が営業専属部隊で、パートナーや代表と同行して新規開拓にあたります。プライム案件(顧客から直接受注する案件)の比率は96%です。プロジェクトチームは平均4〜5名で、マネージャーがつかない1人体制のアサインは原則ありません。
実際に支援している業界の構成は、社数ベースで金融26%、情報・通信26%、小売・総合商社19%、建設・不動産・レジャー13%です。残る16%は製造やインフラ、エネルギー、教育、公共などが占めます。直近は製造領域と公共・防衛領域を強化しており、製造では自動運転やカーナビのソフトウェア開発が動いています。
成長性・外部評価
コンサルティング事業は、持株会社の決算でひとつのセグメントとして開示されています。2025年9月期の売上収益は14億5,100万円で、コンサルタント数は期末時点で約140名でした。2026年9月期は売上収益38億円を計画し、前期比161.8%増を見込みます。第3四半期時点のコンサルタントは約270名で、前年同期は約120名です。第3四半期累計の売上収益は27億700万円となり、前年同期比211.1%増となりました。
背景には、グループを挙げた先行投資があります。持株会社の連結業績は増収増益で、第3四半期累計の売上収益が159億円、営業利益が44億円となりました。前年同期比ではそれぞれ37.3%増、42.0%増です。この連結業績にはM&A仲介事業が含まれており、そこで生まれる収益からコンサルティング事業へ投資が回っています。
こうした投資と並行して、1年でコンサルタントが約120名から約270名へ増えました。担える役割の幅が広がりやすい環境です。
さらに設立直後の2023年10月と11月には、業務提携を2件発表しています。1件目の相手は燈株式会社です。東京大学松尾研究室発のAIスタートアップで、AI・DX領域の強化が狙いです。2件目は株式会社QuestHubとの提携で、IR領域の戦略コンサルティングを強化します。
働き方・カルチャー
クオンツ・コンサルティングの働き方は、原則出社です。アサインはコンサルタント本人の希望と会社の双方を踏まえて決め、納得したうえでプロジェクトに入る進め方です。
そのうえで、自社との接点を保つ仕掛けを置いています。毎月月初にあるのが全社会議です。会社の方向性やその時々のトピックを共有し、終了後は軽食を用意した懇親会に移ります。別枠の全社勉強会には外部ゲストを招いており、外資系証券の出身者や元プロ野球監督が講師を務めてきました。ほかに部活動や座談会も定期的に開かれています。
キャリアパス・育成
クオンツ・コンサルティングの育成は、AIを軸に組み立てられています。中核にあるQuants AI Laboは、ホールディングス全体を横断するAI組織です。エンジニア出身の代表やグループCTOから、最先端技術の実装手法を直接学べます。勉強会は座学にとどまらず、実践的なプロダクト開発まで行います。ここから社内で使うAIエージェントを開発し、リリースしてきました。
実際に、ここから生まれたプロダクトが育成の現場で動いています。Twinzは、マネージャー層の思考プロセスを学習させたAIエージェントです。24時間いつでも資料の初期レビューや思考整理に使え、上司の空き時間を待たずに済みます。ロープレ道場のほうは、過去の面談や商談を学習させたシミュレーターです。本番に近いクライアントミーティングやアサイン面談を再現し、面談後にはAIが進め方を数値化して評価します。どちらも未経験入社の立ち上がりを支えます。
こうした立ち上がりの先にある昇格は、コンサルタントからシニアコンサルタントで平均1〜1.5年に1階層です。最短半年で上がった例もあります。創業3期目で、上位のポストに空きがあります。
その昇格の判断は、レイヤーで見るところが変わります。コンサルタントとシニアコンサルタントで効くのは、クライアントからの評価と案件のリピートです。マネージャー以上になると、案件を作る側の成果が加わります。マネージャー昇格が働き方の転換点です。
加えて通常業務と並行して、採用・AI・新人研修などのタスクフォースにも関与できます。
さらに、クオンツシティ構想という取り組みもあります。ポストAI時代を見据え、人間的な感性を磨くプラットフォームを社内に置く構想です。グループはプロダンスチームを保有しており、社員はチーム運営を通じてリーグビジネスの視点に触れられます。
中途選考の傾向
クオンツ・コンサルティングの中途選考は、レイヤーとIT経験の有無で流れが変わります。シニアコンサルタント以下でIT経験がある場合、選考は書類選考 → 一次面接(人事) → WEBテスト → 最終面接 → 内定という流れです。
一方、IT経験がない場合は、WEBテストが書類選考の直後に入ります。通過できた人だけが一次面接へ進み、その後は最終面接、内定と続く流れです。
これに対してマネージャー以上は、書類選考 → 一次面接(現場コンサルタント) → 最終面接 → 内定という流れです。シニアマネージャー・パートナー以上には、最終面接のあとに代表による社長面接が入ります。
この3つに共通して、ケース問題はIT経験者には原則としてありません。重視されるのは、構造化して伝える力とファシリテーション、そしてオーナーシップです。
向いている人
PMOではなく上流に行きたいIT経験者に向いています。テクノロジー領域の案件のうち、40〜50%は戦略・DX戦略のフェーズです。案件の中心が上流に寄っている分、上流に時間を使いやすくなります。
さらに、早く上のレイヤーに上がりたい人にも合います。コンサルタントからシニアコンサルタントまでの昇格は、平均1〜1.5年に1階層という速度です。創業3期目で、上位のポストにも空きがあります。
加えて、組織づくりに関わりたい人にも向いています。採用・AI・新人研修などのタスクフォースに、通常業務と並行して関与できます。コンサルタントは1年で2倍を超える規模になりました。仕組みを作る側に回る余地があります。
この創業フェーズを、上場グループの基盤の上で経験したい人にも合います。親会社は東証プライム上場のクオンツ総研ホールディングスで、グループのM&A仲介事業が生む収益から投資を受けています。営業専属部隊があり、プライム案件の比率は96%です。
よくある質問
クオンツ・コンサルティングはどんな会社ですか?
2023年10月に設立された総合コンサルティングファームで、親会社は東証プライム市場に上場するクオンツ総研ホールディングス(証券コード9552)です。戦略からIT・DX、知財・法務までを4つのサービス領域でカバーします。コンサルタント数は2026年9月期第3四半期時点で約270名に達しました。
クオンツ・コンサルティングの働き方の特徴は?
働き方は原則出社で、アサインはコンサルタント本人の希望と会社の双方を踏まえて決めます。毎月月初には全社会議があり、会社の方向性やその時々のトピックを共有しています。
クオンツ・コンサルティングの中途選考はどんな流れですか?
シニアコンサルタント以下でIT経験がある場合は、書類選考 → 一次面接(人事) → WEBテスト → 最終面接 → 内定という流れです。IT経験がない場合はWEBテストが書類選考の直後に入り、マネージャー以上は書類選考 → 一次面接(現場コンサルタント) → 最終面接 → 内定という流れです。シニアマネージャー・パートナー以上には、最終面接のあとに代表による社長面接が入ります。
まとめ
クオンツ・コンサルティングは、東証プライム上場グループの中で2023年10月に生まれた総合コンサルティングファームです。案件はテクノロジー領域が8〜9割を占め、そのうち40〜50%が戦略・DX戦略のフェーズにあたります。プライム案件の比率は96%です。コンサルタント数は1年で約120名から約270名へ拡大し、グループの収益基盤から投資を受けながら組織を作っています。ステラキャリアズでは、各社の選考傾向を踏まえたご相談を承っています。
※本記事は2026年8月時点で作成しています。制度・人員規模・案件構成などは変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
参照: quants.co.jp ほか
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