【元マッキンゼー面接官が伝授】 「この人、長く活躍してくれる」と面接官が確信する志望動機の書き方
「内定する志望動機」というテーマで、ステラキャリアズCEO村木がお届けします。
村木は、2015年に新卒で日系大企業に入社し、4年間勤務。
その後、トップコンサルティングファームであるマッキンゼーに転職し、6年間コンサルタントとして活躍(マネージャー及び採用面接官を担当)
現在は独立し、コンサルタント転職エージェント会社の社長として、コンサルティング業界への転職支援を行っています。
―コンサルの面接はケース面接重視ですか?
コンサルの面接はケース面接とビヘイビア面接の2種類があります。
そして、ビヘイビア面接の中に志望動機が聞かれるパートがあります。
ケース面接のないコンサルファームも中にはありますが、ビヘイビア面接がないコンサルファームは私の知る限りないです。
比率は会社によって違いますが、絶対面接の中に志望動機は組み込まれています。
マッキンゼーでも、しっかりケース面接とビヘイビア面接の両方があり、両方で判断をするという仕組みを取っています。
―ケース面接とビヘイビア面接の採用における比率はどうなっているのですか?
トップシークレットです。エージェントであっても絶対教えてもらえないので、分からないからこそ万全の状態で対策をするということが何よりも大事になります。
―志望動機は重視されているのでしょうか?
志望動機は重視されます。理由は主に3つで、採用担当者の視点から考えるとわかりやすいです。
1つ目は、企業の採用コストとリスクを最小限に抑えるためです。 採用担当者には、毎月の採用人数や内定承諾率といったKPI(目標)が課されています。
企業が内定を出すという行為は、候補者のバックグラウンドチェック(経歴調査)や社内システムへの登録、年収決定のための会議など、多大な労力とコストを伴う「大きな決断」です。もし内定を出した候補者が「練習のつもりでした」と辞退してしまうと、企業は費やした時間と費用が無駄になり、大きな損失を被ることになります。
そのため、企業は内定を出す際に「この候補者は本当に当社に入社してくれるのか?」という点を非常に慎重に見極めたいと考えています。
2つ目に、志望動機は、候補者の入社意欲の高さ、つまり「当社への志望度」を測るための最も重要なテストだからです。面接では、以下のような様々な角度から志望動機が深掘りされます。
「その志望動機なら、当社でなくても良いのではないか?」
「他に選考を受けている企業はどこか?当社と比べてどう思うか?」
これらの質問を通して、面接官は候補者の回答から「本当に当社で働きたいという強い意志があるか」を判断します。
最後に、内定を出すということが人事担当者の評価にも直結するからです。 担当者も、自身の内定承諾率という成績を見られています。もし内定承諾率が低すぎると、上司から「なぜ会社の時間と費用をかけて内定を出したのに、承諾されなかったのか」と叱責される可能性があります。このため、人事の立場から見ても、確実に入社してくれる可能性が高い候補者を見極める上で、志望動機は極めて重要なのです。
マッキンゼーのようなごく一部のトップファームでは、内定を出せばほぼ全員が承諾するため、志望動機がそこまで深く問われないケースもあります(辞退するのはゴールドマンサックスなど、ごく限られた他社へ行く場合のみ)。しかし、それ以外の多くのファームでは、これらの人事の裏側の仕組みを理解し、志望動機をしっかりと練り込むことが、内定獲得のために不可欠です。
―志望動機を考える上で大事なポイントを教えてください
1つ目が、しっかりそこの会社に合わせた志望動機を考えることです。やはり「コンサルになりたい」とか、「今IT戦略をやっていて、もっと上流をやってみたい」のような解像度の低い(具体性が低い)志望動機だと使い回しに見えてしまいます。
そんな志望動機を人事に言ったところで「この人全然分かってないな」「この人に内定出してもきっと来てくれないな」となりお見送りになってしまいます。そのため、「その会社はどういう人材を求めているのか」とか、「どういうことをゴールにしたいと思っているのか」とか、こういったことをしっかり考えるべきです。
例えばマッキンゼーの場合だと、「結出したグローバルリーダーを数多く世の中に排出していきたい」ということを会社の目標にしています。つまりマッキンゼーの会社のミッションは問題解決じゃないということです。
そのため、「グローバルリーダーに自分も将来なりたい、これをかなえるためにはマッキンゼーだ」といったように、そこの会社がどういう人材を求めているのかを理解すること。これは当たり前のことのように思えますが、志望動機を考えるうえで非常に大事なことです。
2つ目は、自分のこれまでの人生と、その志望動機をマッチさせることです。今の世の中、ChatGPTに志望動機を書いてもらうこともできますが、やはりそれでは誰が言っても同じ志望動機になり、採用担当者としても納得感がありません。一方、自分のこれまでの人生のストーリーにあった志望動機を語ることで、採用担当者も納得しやすく、また「この人早期離職しないな」という印象を抱きます。
例
「私は大学でプログラミングを専門的に学びました。当時から将来はコンサルタントになりたいという漠然とした夢はありましたが、ビジネスに関する知見が不足していると感じていました。そこで、まずは基礎を固めるため、システムエンジニア(SE)としてキャリアをスタートすることを選びました。
SEとして5年間経験を積む中で、プログラミングスキルはもちろんのこと、お客様との要件定義を通じてビジネス課題を深く理解し、解決策を提案するコミュニケーション能力も身につけてきました。
この5年間でSEとしての専門性を確立した今、大学時代からの夢であったコンサルタントへの転身を具体的に考える時期に来ていると確信しています。これまでのプログラミング経験を完全に手放すのではなく、それを活かしつつ、徐々にビジネスサイド、つまりコンサルタントとしての役割にシフトしていきたいと考えております。
貴社が手掛けるプロジェクトの中には、私のこれまでのITスキルとビジネスへの関心、そしてコンサルタントとして成長したいという意欲を高いレベルで融合させられるものが多数あると理解しています。まさにそのような環境でこそ、自身の強みを最大限に発揮し、貴社に貢献できると強く志望しております。」
また、人事は採用がゴールではなく、採用してからの活躍を見ているので、未来を人事が予想できるかということが非常に大事です。そういった意味でも自分のキャリアパスや人生と志望動機を絡めるということがすごく大事になってきます。
―企業リサーチをする上でのポイントを教えてください
専門的なエージェントに相談してみるのが効率的です。エージェントは、企業がどのような点を重視しているか、どのような人材を求めているかといった、企業側の「押し出したいポイント」や「求める人材像」に関する具体的な情報をお伝えすることができます。
一方、エージェントが提供する情報はあくまで「材料」であり、志望動機そのものをエージェントに丸ごと考えてもらう、という考え方は適切ではありません。コンサルタントを目指すのであれば、与えられた情報を基に自ら考え、分析し、自身の言葉で表現する能力が不可欠となるため、最後は候補者ひとりひとりの努力が大事になります。
―最後に
コンサル転職に興味がある方、是非以下のURLから公式LINEを追加して、村木とのキャリア面談を申し込んでみてください。そもそも転職するか悩んでいる、コンサル以外も興味がある、と言う方でも大歓迎です。是非一度お話しましょう!
Go back to Insight