【ケース面接練習 vol.3】市販頭痛薬の市場規模と拡大戦略
はじめに
ステラキャリアズでは、支援者+村木(元マッキンゼー・マネージャー/面接官経験アリ)でグループ型のケース面接練習を定期的に実施しています。
実際の面接で問われるような問いをテーマに、参加者がそれぞれの視点から回答し、村木含め全員で議論・振り返りを行うことで、ケース面接への対応力を磨くことを目的としています。
本記事では、「市販頭痛薬の国内市場規模と拡大施策」をご紹介します。
お題説明
クライアントは『薬局・製薬会社などのOTC(市販薬)メーカー』
※OTCは英語の「Over The Counter」の略で、一般的には「カウンター越しに販売できる薬」,つまり医師の処方箋がなくても薬局やドラッグストアで購入できる市販薬(一般用医薬品)を意味
クライアントから、「市販頭痛薬の市場規模を拡大する施策を検討してほしい」という依頼を受けました。
まずは、市販頭痛薬の国内市場規模をフェルミ推定してください。
その上で、市販頭痛薬の市場規模を拡大するための具体的な施策を提案してください。
第1問:市販頭痛薬の国内市場規模をフェルミ推定せよ
考える際のヒント
・市場規模 = 購入者数 × 単価 × 購入頻度
・購入者のセグメント分け(常備薬派/突発型/風邪併発型など)
・年齢層・性別・チャネル(薬局/EC/コンビニなど)の考慮
・病院 vs 市販薬の使い分け要因
第2問:施策提案
考えるヒント
・利用者の課題(入手のしづらさ・副作用・剤形など)
・セグメント別打ち手(高齢者/子供/女性など)
・チャネル拡張(EC・コンビニ・Uberなど)
・法規制や薬剤師要件の壁をどう乗り越えるか
・予防薬やカスタマイズ薬などの新領域開拓
回答例(抜粋)
フェルミ推定のアプローチ例
・YTさん:
ターゲットを15~60歳の8000万人と設定
頭痛持ちを30%と仮定し、購入者数は2400万人
単価:1箱1000円、年間1回購入と仮定
⇒ 市場規模:約240億円
村木フィードバック:
購入者層のセグメントをさらに細分化すべき
「常備薬として持つ層」「突発的に買う層」「風邪など併発で購入する層」に分類
高齢者や子どもは市販薬利用率が低いため主対象外
男性ビジネスパーソンなど「病院に行きづらい層」が主な購入層と示唆
市販頭痛薬の市場規模拡大施策
・MAさん:1箱売り形式で「1回だけ飲みたい層」のニーズに合わない
⇒1回使い切りパッケージの開発(粒・液体・スティック型など)
法律の緩和 or 第2類成分のラインナップ拡充
OTC薬のチャネル拡大(コンビニ・自販機・ECなど)
・NTさん:フェルミで年齢層×性別分解し、小さいセグメント(子供・高齢者)に注目
⇒子供向けには粒を小さくする/顆粒化などの飲みやすさ改善
高齢者には「処方よりOTC推奨」への誘導政策
(重篤な病気の診療報酬を上げ、軽度な頭痛での病院受診を減らす政策)
慢性層向けに予防薬の開発(サプリ感覚で服用可能な製品)
村木フィードバック
以下が例えば考えられる
個々人で、頭痛に最も効く成分量等が異なるため最大限効果を引き出せていない人がいる、と言う課題に対し、その人の症状に最も最適な量・成分で提供の体重・副作用・成分量に応じた「パーソナライズ処方」の展開
ドラッグストアに行かないと買えない、という課題に対し、OTC薬の入手性向上(Uber連携・オンライン診療・自販機での販売
まとめ・このケースを通じた学び
セグメント別課題の特定: 今回のケースでは、「誰が、どのような理由で市販薬を買うのか」を掘り下げることがカギに
購入ハードルの解消: チャネルや剤形といった購入ハードルを解消することを意識する必要
市場の新たな切り口: 予防・パーソナライズ・政策誘導など、新たに市場を開拓するという観点も差をつけるカギ
関連事例
実際に北米では、市販頭痛薬(OTC頭痛薬)の市場が近年大きく拡大しています。
その背景には、健康意識の高まりによるセルフメディケーションの定着、医療費の高騰による市販薬へのシフト、そしてAIやアプリを活用したパーソナライズ提案の浸透など、複合的な要因が存在します。
特に注目すべきは、日常的な痛み(肩こり・PC作業由来・気圧変化など)に対して自ら対処する人が増加している点です。これに伴い、速効性・胃へのやさしさ・夜用といった多様な製品ラインナップや、オンライン・店舗などマルチチャネルでの購入利便性が市場成長を後押ししています。
また、アプリによる頭痛記録や症状分析と連動した製品提案など、パーソナライズされた選択体験の進化も利用者の継続購入を促しています。こうした北米の事例は、日本における「気圧頭痛」や「常備薬需要」といったセグメントごとの課題解決にも応用可能であり、ターゲット層別の打ち手設計のヒントとなるでしょう。
ぜひあなたも考えてみてください!
あなたなら、市販頭痛薬の国内市場規模をどう推定しますか?
市販頭痛薬の市場規模を拡大するためには、どんな施策が有効だと思いますか?
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