「仕事は基本的にゲーム」マッキンゼー出身社長が語る、退屈な業務を“圧倒的成果”に変える思考法
理想のキャリアは、最も退屈な時間の先にある
「今の仕事は、本当に自分がやりたかったことなのだろうか」
日々の業務に追われる中で、ふとそんな疑問が頭をよぎることはないでしょうか。特に、エクセルへの入力作業や経費精算、あるいは自分が望んでいなかったプロジェクトにアサインされた時、私たちはどうしても「やらされている感」を覚え、モチベーションを見失いがちです。
しかし、華やかに見えるキャリアを歩んでいる人たちも、最初からスポットライトの下にいたわけではありません。
今回お話を伺ったのは、大手日本企業(JTC)を経てマッキンゼーなどのトップファームで活躍し、現在は6社もの会社を経営されている佐藤さん(仮名)。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた彼でさえ、「仕事は基本的につまらないものだと思っている」と語ります。では、なぜ彼はその「つまらなさ」を乗り越え、圧倒的な成果を出し続けることができたのでしょうか。
今回の記事では、退屈な業務を「キャリアの武器」に変えるためのマインドセットと、希望するプロジェクトを勝ち取るための極めて現実的な戦略について、佐藤さんの言葉を紐解いていきます。
■ 「仕事はゲーム」という割り切りが生む突破口
Q:佐藤さんは現在6社を経営され、非常に精力的にお仕事をされています。正直、「つまらない仕事」に直面することもあると思うのですが、どのように乗り越えているのでしょうか?
A:
基本セットとして、つまらない仕事って、まあそもそも性質としてつまらないと思うんですけれども、「つまらない」を「面白い」に転換するということを非常に私は大事なことだと思って頑張ってやっておりますと。
それ何なのかっていう話なんですけれども、ちょっと「ゲームっぽくしてみる」みたいな。まあていうか、ゲームみたいな感じなんだと思うんですよね。
サラリーマンの時にこれゲームだと思ってやってたんで。サラリーマンやって、点数稼いで昇進して、みたいなことをするために、これどういう風にやったらもっと点数稼げるかな、みたいなことを考えながらやっていくんですね。
サラリーマンゲームしていく中で、出世していくためにどうしたらいいだろうみたいな話をこう考えていると、つまらない仕事もやり方によってはとても高評価を生むケースが結構多かったりするので。
サラリーマンやって、そして点数稼いで出世して、みたいなことをするために、この仕事ってどういう風な位置付けにあるんだろう? これどういう風にやったらもっと点数稼げるかな? みたいなんをこう考えながらやっていくっていう。
で、その結果として、つまらない仕事をやっている時間が積み上がっていくんですけれども、そこにおいて自分のこうポイントも同時にこう積み上がっていって、で、昇進であったりとかお金に跳ね返ってくるんで、めちゃくちゃ楽しい、みたいな感じになるっていう。
■ 「ドラクエのレベル上げ」に楽しさを求めない
Q:作業そのものではなく、その先にある報酬をゲームのスコアのように捉えるわけですね。
A:
そうです。で、よく考えてみるとゲームも一緒なんですよね。
ドラクエとかってレベル上げてる間って、そんなに楽しいって思ってやってる人っていないんじゃないかなと思うんですけれども。なんかこうバシバシ敵を切りつけていって、どんどん経験値溜まっていって、でレベルアップしました、給料上がりましたみたいな感じになるとめっちゃ嬉しいみたいな。
で、なんかこういかんせんですね、そのいかにこうゲームだったとしても、それってこうそれなりに楽しいことだったりすると思うんですけれども、現実世界でレベル上がっていくのって、より一層楽しいっていう話ってあると思うんですよね。
いや普通にこう昇進したっていう風になったら、やった社会的認められる気持ちいいわってなると思いますし。お金が増えたら普通に快楽得られるこう手段が増えるんで、めちゃくちゃこう楽しいっていう状態になると思うんですね。
なので、よりゲームの世界よりも、やっぱりつまらない仕事を楽しみに転換することって非常に簡単っていう感じですね。
■ 絶望的に退屈なプロジェクトでの過ごし方
Q:実際にコンサルタント時代、本当に「これは無理だ」と思うようなつまらないプロジェクトはありましたか?
A:
圧倒的につまらないなって思ってるようなプロジェクトって私あったんですよね。
これなんかテーマ的につまらないわみたいな。もう本当にくだらないことこう議論しててずっと。で、こんなこと俺やるんだろうか戦略コンサルになって、みたいなことを考えてた時期もあったんですけれども。
その時期何やってたかって言うと、もうなんか「どうやったらこう昇進できるかな」みたいな話っていうのもポイント稼ぎの方法みたいなところですね。
友達とこう話をしながらこれ良くないみたいな話をして、これ今このプロジェクトでこういうことやってるけれども、もうその期間っていうのはもうひたすらビル率(チャージレート)に全振りして点数稼ごう、みたいな話とかですね。
ある日は、この上司とかめちゃくちゃいい人だから仲良くなっておいて、後でこうその関係性としていいもの築けたら、甘い汁を吸い続けようみたいな話とかですね。
まあそういう話っていうのをこうなんか考えていると、別につまらない仕事して、つまらない仕事をやってたといってできることっていうのがたくさんあるなっていうのは非常に多く思ったっていうことですね。
■ 経費精算を楽しくする努力は無駄?
Q:よくビジネス書などで「工夫して仕事自体を楽しもう」と言われますが、それについてはどう思われますか?
A:
よくいろんな方が、性質としてつまらない仕事だったとしても工夫したら楽しくなるじゃん、みたいな話とかされる方っていらっしゃると思うんですけど、私はそっちは結構懐疑的で。普通にこうめちゃくちゃつまらないテーマとかやってたら楽しいわけないっていう。
でも例えば経費精算の仕事とか自分でやってたらですね、パシャパシャなんかこういろんなものをこう撮って、で経費精算だつって経費精算を入力してて、これ楽しいって思う人間多分通常あんまいないと思うんですよね。
で、自分もそうで。いや、音楽聴きながらやったりとか、ご飯食べながらやったりとか、テレビ見ながらやったりとか色々やったんですけれども、楽しくなることは結構なかったっすね。
自分も色々こう楽しくするっていうことに頭を使い続けた自分も(意味が)なかったっていう。
それはもう心を無心にして一円でも多く稼ぐんだみたいなことをこう考えて、あ、ひたすらやり続けるっていう。で、それはなんかレベル上げと一緒なので。ドラクエのですね、やり続けるっていう行為が軌道に乗っていけば、そのつまらないっていう苦しみっていうのがどんどんどんどんこう減っていくっていう。それは普通にありあるっていう、なんかランナーズハイ的なやつなんでしょうね。
もう目的をこう決めて昇進するんだ、お金稼ぐんだっていう風になって、で、そのためにこう合理的な行動をこうし続けるっていう風になったらですね、経費精算がつまらないとかそういうのをこう感じなくなっていくっていう部分もある。
で、まあ経費精算しないと自分のお金が増えないからなみたいな、経費自腹になるとすごく嫌だからなっていう風になって、ただ精算し続けるっていう、もうそれだけだと思うんですよね。
■ 自分の「勝利条件」を定義する
Q:先ほど「目的を決める」というお話がありましたが、具体的にどのような目的を設定すればよいのでしょうか?
A:
目的はもう自分の本能に従って決めるしかないんじゃないかなって、ブルース・リー的な感じなんですけれど、感じるんだみたいな話だと思うんですよ。でも結構それなりの年数生きてる人だったら、なんか自分が何やって楽しいかとか多分知ってると思うんですよね。
先ほど申し上げたなんか昇進だ、お金だみたいな話とかって一例しかなくて、それにこう快楽を感じる人多いと思うんですけれども、それだけじゃねえっていう人も結構多いっていうのは分かってるんですよね。
例えばなんですけれども、すごいこうロジカルに問題をこう解いていって、で、それをこうその真理を追求するんだみたいな、こうちょっと学者派だみたいな人もいらっしゃるんですけど。それが楽しいんだみたいな。コンサルとしてそうあるべきなんだみたいな。だ、このなんて言うんですかね、自分の中にある「美」を体現するみたいな話っていうのを追求する。これはこれで楽しいみたいな人もいらっしゃると思いますね。
例えばあとは、戦略の中でいらっしゃったのは、「戦略スタディやりたいんだ」みたいな。「実行系嫌なんだ、PMOとかもう二度とやりたくねえ」みたいな人とかって結構いらっしゃると思うんですけど。これはこれで戦略スタディやれるようになったら、それはそれでこうその目的としては達されるみたいなケースってあると思うんで。
まあそういうのをこう目的にするっていうパターンもあると思うんです。
で、あとはワークライフバランスみたいなケースもあると思うんですね。仕事とかもう早々に終わらせて、会社の仲間とこうすごい知的な会話をプライベートでしたいんだとか、わかんないですけれども海に遊びに行きたいんだ、サーフィンやりたいんだとかいろんな人いると思うんですよね。
あのそれはそれで別にやったらいいと思うんですね。
だ、なんか目的が何っていうのは別に何だっていいし、否定されるべきものでもないと思うんですよ。
で、それを叶えるためのプロセスっていうのは普通に変わってくるかなっていう風には思いますけどね。
■ 華やかな「戦略案件」を勝ち取るための現実
Q:多くの人が「やりたい仕事(戦略案件など)」に就けずに悩んでいます。希望のプロジェクトを勝ち取るにはどうすればよいのでしょうか?
A:
例えばなんですけれども、一時期私がいたファームでは「実行系」って言われているプロジェクトがこう死ぬほど溢れ返ってた時期があって、もうそれしか入れませんみたいな。
「戦略スタディ」みたいなのが来たら、20人ぐらいのこう長蛇の列ができて、で「私アサインしてください、私結構イケてるんだよ」みたいなことをこうみんなでプレゼンし合って、パートナーがこうその中で選ぶみたいな、そんな感じになってるような状態とかも普通にあったりするんですよね。
で、じゃあそんな中で勝ち取るためにどうしたらいいんだろうみたいな話っていうのが、その時にこう使うべき頭で。
まあ戦略系のスタディっていうのは、例えばまあ全社戦略策定とかM&A戦略であったりとか事業戦略、新規事業開発とか色々あると思うんですけれども、高単価系のやつなつってやっぱ典型的にこうその人気があるんですよね。
で、人気があるプロジェクトとかやりたいっていう風になった場合にはですね、やっぱりこうそれなりの実力値が問われるっていう話がある。
なぜならアサインする側からすると、誰でもアサインできるんで、その中で一番イケてる人はアサインしようって思うと思うんですよね。
だってイケてる人はアサインしたら自分の手がかからないんで。他のこと、あの仕事としてもできますし、なんならこうそのいいパフォーマンスが出たらクライアントからもう一件案件もらえるかもしれないですし。そう融合(※文脈から「そういった」の意と推測)こと考えたらイケてる人アサインする以外の選択肢って基本的にはありえないと思うんですよね、あんまり。
で、そういう風な原理だったりするんで、自分自身がハイパフォーマーになるっていうことをこう追求し続けるっていうことしない限りにおいては、プロジェクト選べないみたいな話って常にあるんで。
逆にこう評価を取っていくっていう。で、「あの人最高だよ、イケてるよ」っていう風みたいなところをこう作っていくところも含めて徹底的に頑張るっていうことをこうするって話なのかなとは思ってますね。
■ 「実行系」プロジェクトこそが、戦略への近道
Q:ハイパフォーマーとして認められるための具体的な戦略はありますか?
A:
戦略スタディをこう選ぶっていう話においてですね、はい、まあ色々あると思います。
楽なスタディやりたいんだみたいなワークライフバランスなんだみたいな話があるとしたら、自分が知ってるトピックをやるとか、自分が知ってる上司と一緒にやるであったり、自分が関係性があるクライアントと一緒にやるであったりとか。
こういうことをこうやっていくと評価ってどんどん上がっていく傾向にあると思うんですよね。
なぜならこう過去にやっている濃かったものがこうそのプロジェクトの中で生きると、それが強みとして発揮されてインパクトに繋がるんで、そうすると評価に繋がってくるみたいな原理があったりするんで。やっぱりそういうのを意識しながらも、プロジェクトをこう戦略的に選んでいって評価を取りに行くっていう行為が結構必要だったりするんじゃないかなとはまっておりますね。
で、たまに私がこう昔こうそういうのを議論するかみたいなをよくやってたんですけれども、「実行系のプロジェクト」っていうのがこう結構いいんじゃないかみたいな話っていうのをよくさせていただいていたんです。
実行系っていうのは結構こうその分かんないですけれども、人によるかなとも思いますし、プロジェクトの性質としても当然ですけれども、使った時間に対してインパクトがある程度ちょっとだけ比例して出てくるみたいなケースとかもあったりするので。
それなりにこう頑張るっていう行為でいい評価が取れるケースもあったりするっていう。
で、実行系はなんか型が決まってるケースもあったりするので、そういう型に沿ってしっかりこうその粛々と体現していくことによってインパクトが出る性質のもんだったりもするので、そういうことをこうやっていくだけで評価取れるケースもまあまああるっていう。
ゆえに、戦略系のスタディよりも、ある程度なんて言うんですかね、典型的に型にはめてこう評価を取りに行くっていう行為がしやすいのが実行系なんじゃないかっていう。そういう性質は多少あるんじゃないかっていうことを、まあ思ってる時期が私の中であってですね。
で、それはなんか今でも正しいと思ってるんですけれども。
戦略スタディに入っていくっていうことをこうゴールにするのであればですね、もう実行系のスタディで死ぬほど頑張ってインパクト出しまくって、こうやって「イケてる」っていう風に周りの人たちに言っていただくっていう。
そういうのをやって人よりも先んじていいスタディに入っていくみたいなことをしたらいいと思うんです。
で、その時にパートナーはAさんに聞いてもBさんに聞いてもCさんに聞いても「この人めちゃくちゃイケてる」って言ってる。これはアサインせざるを得ないつってアサインさせて、全社戦略の策定とかやってくみたいな。まあそんな感じにしたらいいと思います。
まとめ
今回のインタビューの核心は、「仕事のつまらなさは、ゲームのレベル上げと割り切ることでキャリアの武器になる」という逆説的な真実にありました。
1. 仕事は「ゲーム」であり、昇進や報酬というスコアを稼ぐ行為と割り切る。
2. ドラクエのレベル上げと同様、作業自体に楽しさを求めず「無心」でこなす。
3. 目的(勝利条件)は人それぞれで良いが、必ず自分で定義する。
4. 華やかな「戦略案件」に行きたければ、まずは成果が出やすい「実行案件」で圧倒的な評価(ポイント)を稼ぎ、社内の評判を作る。
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